トップページ > WordPressサイト修正・更新ブログ > wp-includesディレクトリの役割と改ざんリスク

wp-includesディレクトリの役割と改ざんリスク

  • この記事を書いた人
  • Kazuha Tokita
  • 2026.09.07
  • WordPress

wp-includesとは、WordPressの動作に不可欠なコアプログラムや関数、クラス定義を格納しているディレクトリのことです。

サイトの心臓部にあたるため、セキュリティ上の保護が極めて重要です。

今回は、WordPressサイトを運営する上で避けては通れない、wp-includesディレクトリの役割とセキュリティリスクについて解説します。

私自身、かつてWebディレクターとして数多くのサイトを管理してきましたが、初期設定の甘さから不正アクセスの被害に遭いそうになった経験があります。

その際、真っ先に確認したのがこのディレクトリでした。

WordPressは非常に便利ですが、その仕組みを正しく理解していないと、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともありますよね。

この記事では、専門家の視点から、初心者の方でも今日から実践できる安全なサイト運用のための知識を整理しました。

大切なサイトを守るために、ぜひ最後までお付き合いください。

wp-includesディレクトリの役割とは

wp-includesディレクトリは、WordPressが正常に動作するための基幹プログラムや関数定義、クラスファイルなどを格納しているフォルダです。

サイトの表示に必要なテンプレートタグの処理や、データベースとのやり取り、セキュリティに関わる関数など、サイト全体を動かすためのロジックが一手に集約されています。

このディレクトリ内には、WordPress本体のバージョンアップごとに更新されるシステムファイルが数多く含まれています。

そのため、ユーザーが手動で編集を行うべき場所ではありません。

もしここに誤った変更を加えたり、不用意にファイルを削除したりすると、サイト全体が真っ白になる、管理画面にログインできなくなる、といった重大な障害を引き起こす可能性があります。

開発者であっても、この領域を直接変更することは原則として推奨されません。

WordPressの仕様として、機能追加はあくまでwp-contentディレクトリ内にあるテーマやプラグインで行うのが正攻法です。

wp-includesはあくまでWordPressが提供する標準機能を支えるための聖域であると認識しておくことが、安定したサイト運営には欠かせません。

なぜ重要なファイルが含まれているのか

WordPressは、動的にWebページを生成するシステムです。

ユーザーがブラウザでサイトにアクセスするたびに、wp-includes内のファイルが読み込まれ、データベースから記事情報を取り出し、HTMLとして出力する処理が行われます。

つまり、このディレクトリがなければWordPressは単なるファイルの集まりに過ぎず、Webサイトとして機能しません。

具体的には、以下のような重要な役割を担うファイル群が格納されています。

  • サイトの表示を制御するテンプレートタグの定義
  • データベース接続やクエリ処理を行う関数群
  • ユーザー認証や権限管理を司るセキュリティロジック
  • 多言語化や画像処理など標準的な機能の提供

これらのファイルは、WordPressのバージョンアップごとに最適化や脆弱性修正が行われます。

そのため、常に最新の状態を保つことが、サイトの安定性と安全性を維持する鍵となります。

wp-includesが狙われる改ざんリスク

WordPressサイトに対するサイバー攻撃は、年々高度化しています。

特に2026年現在、AIを活用した脆弱性探索や、公表された脆弱性を数時間で突く攻撃が常態化しており、決して小規模なサイトも油断できません。

攻撃者がwp-includesなどの重要ディレクトリを狙う主な目的は、バックドアの設置や不正なプログラムの埋め込みです。

一度この領域に不正なファイルが紛れ込むと、Webサイトは攻撃者の意図通りに操作される危険にさらされます。

例えば、サイトにアクセスしたユーザーを偽のフィッシングサイトへ誘導したり、閲覧者のPCをウイルスに感染させたりする踏み台として利用されるケースが後を絶ちません。

最悪の場合、サイト管理者自身が攻撃者として加担させられ、社会的な信用を失墜させる事態にも発展します。

不正アクセスは、パスワードの使い回しや、放置された古いプラグイン、そしてWordPress本体のアップデートを怠っている間に生まれた隙を突いて実行されます。

wp-includesが攻撃を受けるということは、WordPressの基幹システムが掌握されたことを意味しており、その被害範囲は個別のコンテンツを超え、サイト全体に及ぶことになります。

改ざんされた際の影響範囲

もしwp-includes内のファイルが改ざんされると、サイト運営者にとって非常に深刻な事態を招きます。

攻撃者は、サイトの表示を改ざんするだけでなく、サーバー内の全データを盗み出したり、サイトを完全に停止させたりすることが可能です。

主な影響は以下の通りです。

  • 検索エンジンからのペナルティによる順位急落
  • サイト訪問者へのウイルス配布による信頼喪失
  • サーバーリソースの不正利用による契約停止
  • 顧客情報の漏洩による法的責任の発生

このような事態を防ぐためには、日頃からの監視と、異常を早期に発見する仕組み作りが重要です。

サイトの挙動が少しでもおかしいと感じたら、すぐに専門家に相談するか、バックアップからの復旧を検討してください。

wp-includesを守る3つのセキュリティ対策

Webサイトを安全に運用するために、セキュリティ対策は一度設定したら終わりではありません。

常に最新の脅威に対応し続ける姿勢が求められます。

まず、基本中の基本としてWordPress本体、プラグイン、テーマを常に最新のバージョンに保つことが最も効果的な防御策です。

多くの脆弱性は、公式アップデートによって迅速に修正されています。

次に、不要なプラグインやテーマは無効化ではなく、完全に削除してください。

未使用のファイルが放置されていると、そこが攻撃の入り口となり、システムの深い階層へ侵入を許すきっかけになります。

また、二要素認証の導入は現代の必須要件です。

ログインパスワードが何らかの形で流出したとしても、二要素認証があれば第三者の不正ログインを物理的に防ぐことが可能です。

さらに、WAFの活用も検討すべきです。

多くのレンタルサーバーでは、管理画面から簡単にONにできるセキュリティ機能が提供されています。

これらを有効にすることで、既知の攻撃パターンを自動的にブロックし、脆弱性が修正される前のゼロデイ攻撃に対しても一定の防御力を発揮します。

最後に、万が一の被害に備えて、定期的なバックアップを必ず行ってください。

ディレクトリのアクセス制限設定

wp-includesディレクトリへの直接アクセスを制限することは、セキュリティを強化する上で非常に有効な手段です。

Webサーバーの設定ファイルである.htaccessを利用することで、特定のファイルへの不正なリクエストをブロックできます。

具体的には、wp-includes内のPHPファイルへの直接アクセスを禁止する記述を追加します。

これにより、攻撃者が外部から直接スクリプトを実行しようとしても、サーバー側で拒否されるようになります。

ただし、この設定はサーバー環境によって記述方法が異なるため、必ず事前にバックアップを取り、慎重に作業を行ってください。

また、パーミッション設定を適切に行うことも重要です。

ディレクトリは755、ファイルは644に設定するのが一般的ですが、サーバーの仕様に合わせて最小限の権限に絞ることで、万が一の侵入時にも被害を最小限に抑えることができます。

よくある質問

Q. wp-includes内のファイルを編集しても大丈夫ですか?

A. いいえ、絶対に編集しないでください。

WordPressのアップデートで上書きされ、サイトが動かなくなる可能性があります。

Q. wp-includesが改ざんされたか確認する方法はありますか?

A. セキュリティプラグインによるスキャンや、サーバー上のファイル更新日時を定期的にチェックすることで確認可能です。

Q. wp-includesへのアクセスを制限するにはどうすればいいですか?

A. .htaccessファイルにアクセス拒否の記述を追加するか、WAF機能を有効にすることで制限をかけることができます。

まとめ:安全なサイト運営のために

いかがでしたでしょうか。

wp-includesディレクトリは、WordPressという巨大なシステムを支える心臓部であり、その重要性を理解することはサイト運営者にとっての義務とも言えます。

私自身、セキュリティ対策を徹底するようになってから、サイト運営に対する安心感が大きく変わりました。

技術的な知識を深めることは、単にトラブルを防ぐだけでなく、より自信を持ってコンテンツ制作に集中するための土台となります。

今回ご紹介した対策は、どれも今日からすぐに取り組めるものばかりです。

特に、WordPress本体のアップデートや二要素認証の導入は、手間を惜しまず必ず実施してください。

もし、より高度なセキュリティ対策を検討されているのであれば、信頼できるセキュリティ専門サービスを活用するのも一つの賢い選択肢です。

専門家の知見を借りることで、自分一人では気づけないリスクを未然に防ぐことができます。

Webサイトは、一度のトラブルで大きな信頼を失う可能性がありますが、正しい知識と対策があれば、長く安全に運営し続けることが可能です。

皆さんの大切なサイトが、これからも多くの読者に愛され続けることを心から応援しています。

ぜひ、今日から一つずつ、できる対策を積み重ねてみてください!


WordPressのトラブルはWP.復旧センターに

WP.復旧センターは「ハッキングされた」「表示がおかしい」「ログインできない」などのWordPressのトラブルをスピーディに修復します。

WP.復旧センターにご相談ください >

この記事を書いた人

この記事を書いた人

Kazuha Tokita

WordPress専門ライター

ITテクノロジー学科の大学卒業後、デジタルマーケティングを専門で行う企業にて約10年間WEBディレクターとして活躍する。同時期に、WordPressでWEBサイト制作やWEBメディア運営を行う。
現在は、WordPressの専門ライターとして多方面で活動中。